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測定事例生ハム(ラックスハム)の水分活性を測ってみました

生ハム(ラックスハム)の水分活性を測ってみました

塩漬けした豚肉を熟成させてつくられる生ハムには、燻製しないイタリア系のプロシュートや、燻製するドイツ系のラックスなど、いくつかの種類がありますが、これらは食品衛生法の中で非加熱食肉製品として分類され、保存環境は水分活性により次のように決められています。

  • 水分活性が0.95Aw未満の生ハムは10℃以下で冷蔵
  • 水分活性が0.95Aw以上の生ハムは4℃以下で冷蔵
※ pHが4.6未満又はpHが5.1未満かつ水分活性が0.93未満のものにあってはこの限りでなく、常温保存ができる

今回は、日本で作られる生ハムの主流で、スーパーでもよく販売されているラックスハムの水分活性を、電気抵抗式水分活性計 AwView で測ってみました。

測定方法は動画をご参考ください。AwViewを用いることで、とても簡単な操作に公定法に準拠した水分活性の測定を行えることが確認できます。

10分間で測定が完了し、結果は次のとおりでした。

結果

水分活性:0.91Aw(温度 24.3℃)

今回の測定に使用した市販のラックスハムは、水分活性 0.95Aw未満であることがパッケージの裏面に表示されており、今回の測定結果から、確実に水分活性の値を管理されていることがわかります。